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「当たり前だよ。だって俺、もう高校生だよ?
それに、毎日部活で鍛えてるもん!」
少し得意気に、ニカッと笑いながら話す凜太朗に、勇人も微笑ましそうに笑う。
「それもそうか。
いやぁ、瑠依が全然変わらないからさ、なんか、凜太朗が少し大人っぽくなっててびっくりしちゃって……」
勇人はそう言うと頭を掻き苦笑する。
「でも、あいつ、結構モテるんだよ。
今日だって、隣のクラスの奴に呼ばれてたし……」
もちろん邪魔したけど、と心の中で呟き少し面白くなさそうな顔をする凜太朗。
勇人はそんな凜太朗にまた苦笑しつつ、ちらりと少し離れた所にいる瑠依を見る。
「相変わらずだな、凜太朗。
まぁ、瑠依は確かにかわいい顔してるしな。
小柄……つーかちっちゃいから守ってやりたくなるんだろうな」
まぁ、あいつはおとなしく守られる質じゃねーけど、と笑う勇人に、またもや面白くなさそうに顔を歪める凜太朗。
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