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「瑠依……神社に何の用なんだ?」
携帯を手にし戻ってきた瑠依と一緒に道場を後にした凜太朗は、神社までの道程を歩きながら隣を歩いている瑠依に問い掛ける。
「……頼み事…?」
「いや、俺が聞いてんだけど…」
凜太朗の疑問に、文末をあげて答える瑠依に若干呆れる。
……まぁ、いっか
「…それよりお前、なんで道着のままなんだ?着替えてこなかったのかよ」
苦笑しつつ、稽古が終わったにもかかわらず道着のままの瑠依に気が付き、また疑問を投げ掛ける。
「……帰ったら、着替える」
それに、答えになっていない答えを返す瑠依。
………ほんとにマイペースなんだから
それ、答えになってねぇじゃん
そんな瑠依に、凜太朗はまた苦笑する。
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