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少女の名前は 藍沢瑠依(アイザワ ルイ)。
肩にぎりぎり着かない位の蒼っぽくも見える黒髪はサラサラとしており、瞳は吸い込まれそうな程の深い碧色。
高校1年生の15歳だが、見た目は完全に中学生か小学生だ。
そして、少女に『凛ちゃん』と呼ばれた少年は 笹木凛太朗(ササキ リンタロウ)。
地毛の茶髪は所々跳ねさせていて、整った顔立ちをしている。
そんな凜太朗と瑠依とは小学生からの付き合いである。
「……で、何?凛ちゃん…」
未だに瑠依の頭を撫でている凛太朗に問い掛ける。
「…ん?あぁ、忘れてた。
なんか、隣のクラスの奴がお前呼んでる」
さらっと言ったが、凛太朗が瑠依に話しかけてからもう既に5分以上経っている。
「ふーん。……誰?」
普通なら早く言え!と突っ込む所だろうが、瑠依には関係ない。
それどころか、そんな会話をしながらも、凛太朗は瑠依の頭を撫で続けており瑠依も何も言わない。
……待たされている相手がだいぶ可哀相である。
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