NIGHTBAR WHITED

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ふと気付けば俺はネオンの街に居た。 ━━━ああ、面接に来たんだ。 バイト先のバーによく飲みに来ていた客。とある日は女連れ、とある日はスーツ姿の男を3、4人連れて、とある日は一人で。 俗にいう、常連。常にスーツ姿。 そのスーツはその辺のサラリーマンが着てるそれじゃない。 うっすら光沢があり、会社員の着ているスーツからむさ苦しさを排除し、何処か非現実的な印象を纏わせている。左胸にはゴールドのチェーン。シャツは首元を開けている。 髪型は黒のウルフカットで落ち着いているものの、装飾された貴金属はブランド物。 そう、きっと彼の仕事はホスト。
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