HOSTCLUB WHITING.

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
そうして俺たちは再び店内へと案内され、ミーティングに参加した。 「きた…じゃなくて、櫻井 倖児です。よろしくお願いします」 「…芝姫 漣です。よろしくお願いします」 遥さんから従業員の人への紹介の後、俺たちは挨拶した。 「今日一日、よろしくね。彩乃、お前は倖児君のフォロー。倖は漣君のフォロー、よろしく。じゃあ、あとで」 ミーティングが終わると遥さんはそういい残して、キャッシャー、所謂レジへと消えていった。 「よろしくね、倖児君」 「彩乃ちゃん!俺こそよろしくお願いします!」 「あーっ俺には敬語じゃなくていいから!」 ちゃん付けなのに敬語…変なの。 渉、…倖児を見て苦笑していると突然肩を抱き寄せられた。 …遊さん。 「よろしくな、漣!」 「よろしくお願いします」 俺は遊さんの手を払い落とした。 「何だよ、つれねえなあ」 推定、180cm。此処には長身しかいないのかよ…。 少しつり上がった切れ長な瞳を見上げながら心中で悪態をつく。 「キツネ…」 不意に呟いた言葉に遊さんは俺を見下ろした。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!