643人が本棚に入れています
本棚に追加
そうと決まると、浩介の段取りはテキパキしていた。
両家のご両親に挨拶に行き、すんなり結婚を承諾してもらった。
その頃、百合は、静香と浩介の結婚話を聞いて、浩介に泣きついた。
百合の事を忘れられなかった浩介が、静香にぞっこんになったのが、悲しかったらしい。
彼女もまた、愛に飢えていた。
百合は、浩介の結婚後、1ヶ月もしないうちに、再婚をした。
人は、愛なしでは生きられない。
男と愛し合う事だけがすべてではない。
親の愛、友の愛。
だけど、いずれの愛も、人はなければ生きてはいけない。
そして、何よりも、人を愛する事は、乾いた心を潤すもの。
愛する事で、強くなれれば、それは素敵な愛だと思う。
最初のコメントを投稿しよう!