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母に全てを話した。
でも、静香の母は、浩介を見て、何も文句はないと言った。
「あなたが、幸せになれたんだから、母さんは何も言わない。浩介さん、素晴らしい夫ね。」
「うん、浩介さんと出会えて本当によかったと思ってる。」
母は、静香に微笑んでくれた。
やっぱり、この人の子供に生まれてよかったと思った。
母と、浩介はどこか似ているところがある。
静香の母も、静香の逃避癖をいつも影で支えてくれていた。
浩介も、静香が逃げ出したい時、いつも励まし、見守ってくれた。
それは、恋人になるずっと前から。
夫婦になるずっとずっと前から。
浩介の強さに憧れて、浩介を尊敬している。
そして、誰よりも愛している。
母に、本当の事を告げた事で、一つ肩の荷がおりたような気がした。
静香は、浩介の母に預けた祐介を迎えに、浩介の実家へ向った。
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