告白

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浩介の実家の前に、車を止めると、百合と、高校生ぐらいの女の子がいた。 「あ、静香さん、久しぶり。」 相変わらず、派手な格好の百合が、静香に気さくに声を掛けてきた。 「あのね、この子、翠。浩介との間に出来た子よ。」 そう言うと、百合は、翠に無理矢理頭を下げさせた。 「はじめまして。」 静香がそう声を掛けると、 「はじめまして・・・」 と、言いなれてない様子だった。 「この子ね、今度高校生になるのよ。それで、挨拶に来たの。」 静香がどんなに嫌でも、翠はやっぱり浩介の子供なんだから、大人としては、それを受け入れる必要があった。 「浩介にそっくりでしょ?」 百合は、静香の心に土足でずかずかと入った。 「ええ・・・」 玄関で立ち話をしていると、それが聞こえたのか、浩介の母が、出てきた。 「百合さん、明日来てちょうだいって言ったのに・・・」 「明日は無理だったから、今日連れてきたんです。」 浩介の母が、静香に申し訳なさそうな顔をした。 「お母さん、気にしないでくださいね。」 静香は、小声でそう言った。 浩介の母は、静香にニッコリと微笑んだ。 「おばあちゃん、翠ね、高校生になったから、携帯電話が欲しいの。」 翠は、浩介の母に色々おねだりしていた。 「ねぇ、静香さん、少し話がしたいんだけど、いい?」 百合の一言で、浩介の母の顔が凍りついた。 「別に、取って食おうってわけじゃないんだから、いいでしょ?」 この人に怯えていても、仕方のないことだ。 静香は、頷いた。
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