愛に飢える

告白

「浩介と離婚した後、浩介が出会い系サイトで、女性にあっている事を知ったの。

それで、浩介も寂しかったんだって、初めて知った。

また元に戻りたいってお願いしたけど、浩介は、愛しているけど、繰り返し傷つくのは、もう嫌だと言ったわ。

その時、本当に自分がした過ちを、どれだけ悔いたかわからない。

元に戻れなくなって、初めて自分のした事を、反省したのよ。

それまでは、また浩介が許してくれるって甘い考えだったから。

あの人はね、静香さんも知ってるだろうけど、一度決めたら、やり通す頑固者よ。

そんな人だと知っていながら、2度も裏切った。

それでも、4年ぐらいは、どんな女性と会っても、好きになる事はなかったみたい。

浩介も、浩介なりに悩んでいて、出会い系サイトなんかで、出会いを見つけるのをやめて、強くなろうと思ってた時、あなたと出会った。

その後から、あれだけ会っても、目を逸らしていた浩介が、私に笑いかけてくれるようになった。

嬉しい同時に、悲しくもあった。

この人は、本当に私の事をふっきってしまったんだって。」

百合の言いたい事は、静香にはわかっていた。