プロローグ

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どれくらい時間が経っただろうか… 僕はいつの間にか窓際にある椅子に腰掛けたまま寝てしまっていた 気がつくと父さんが寝ているベッドの辺りが騒がしくなっていた 「早く持ってこい!!」 医者が怒鳴りちらしている。かなり焦っているみたいだ 「〇〇先生呼んできて!」 母さんは顔を手で隠したまま動かなかった しばらくすると急に今までベッドにたかっていた人達が帰り始めた その中の一人のお医者さんが、 「…できることは全てやりました…そう長くはないでしょう…」 そう言うと足速に部屋を出て行った。僕は恐る恐る父さんのベッドの前に立った 包帯で半分以上隠れていたがたしかに見慣れた優しい父さんの顔だ
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