咲子

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私と社長の出会いはキャバクラ。 私がモデルをやってた時、副業としてキャバクラで働いていた。 モデルって言っても二流ファッション雑誌の専属モデル。稼ぎもそんなにあるわけでもなくてでも大好きなオシャレをいっぱいしたくて…って始めた夜のお仕事。 しゃべりはあんまり得意な方じゃないけれど生まれもっての美貌のおかげでそれなりに指名も貰えていた。その指名客の一人がこの川瀬社長だ。 私がモデルの仕事の悩みを話したら『社長秘書』という名義で雇ってくれた。 私が貰っていた収入の約三倍くれると言った。 モデルもキャバクラもすぐに辞めてここに来た。 もちろんただではない。毎週金曜日社長と一晩過ごす。 でも全く苦ではない。なんとも思わない。 こんな私だが一応彼氏はいる。この事は口が避けても絶対言えない。 この事実を知ったら彼は幻滅するだろう…。 いや…。それとも何とも思わないかもしれない…。
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