―いざ、ヴォルス討伐へ―

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「「うおぉぉぉぉ!!」」 ギルドのみんながレイシアさんの叫びに応じて声を上げ、ギルドが揺れた。 「ってことでおっちゃんビール!!」 「あいよ!!」 レイシアさんは起き上がって、私の隣に座る。 「いいんですか?」 「気にすんな。 エミィが命がけで初めて稼いだ報酬で飲むより、俺がエミィの歓迎も兼ねてエミィに奢った方が気分がいい」 …レイシアさんも優しいな… 「ありがとうございます!! では遠慮無く!!」 私はガウスさんから頂いた淡いブルーのお酒を飲み干し、ガウスさんからビールを受け取った。 「レイシアさん!!」 私がレイシアさんにジョッキを突き出すと、レイシアさんはニカッと笑う。 「よぉし!!かんぱぁい!!」 「乾杯!!」 私は一気に半分位ビールを飲み干す。 …美味しい。 お酒ってこんなに美味しいものなんだって初めて知った。 いつもは、厳かな雰囲気の中でちびちびと、付き合いで飲んでた。 正直全く美味しく無くて…お酒は嫌いだった。 でも、今日、お酒が好きになった!!
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