盟友、散る

9/49
前へ
/965ページ
次へ
濃霧のために射撃できず、敵は沈黙したまま 天佑と言ったのは時間が稼げるのだ 幕府の洋式部隊がじきに到着するはずだったからだ なにも食ってはいないから、今のうちに飯を食った 「いや 昨日は駄目だったな」 不意に永倉が漏らす 「いかんな 槍や刀だけではまともにならない バタバタやられたな」 土方もつい請け合った
/965ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加