5544人が本棚に入れています
本棚に追加
「う、うん。」
コクンと頷きながらも私の心がざわつく。
なんだろう…海斗が優しい?
いや、海斗はいつも優しいのだけれど。
今日はもっとこう…いつもより優しいというか…腫れ物に触るような…。
「と…とりあえずご飯食べようか!」
「ああ…今日はベッドの上で。茜に持って来てもらおう。」
私が答える前に海斗がベッドを降りる。
何も纏っていない背中が目に飛び込んできて、目が離せなくなってしまった。
…均整のとれた背中。
引き締まったお尻から伸びる長い足。
キレイ…。
思わず目がハートになる。
しかし、内線をかけながら器用にガウンを羽織ってしまい、それ以上見惚れる事は叶わなかった。
「…なんだ?そんな不満そうな顔をして。」
電話を終えた海斗がクスクス笑いながら戻ってくる。
え…私不満そうな顔してた!?
慌てて布団を口元まで被った。
…もうちょっと見てたかったから…かな。
原因を考えたら顔が熱くなる。
そんな私を見下ろし、海斗がまた私の隣に潜り込んで来た。
最初のコメントを投稿しよう!