過去☆だね!

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「それは…無理だよ…」 「何故です!?」 女性は、声を荒げる。 その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた 「僕は、今まで『兵器』として、ギルドに利用されてきた…僕に与えられる任務は、殺戮や反乱分子国家の重鎮の暗殺もしくは国の壊滅、本当に『兵器』としての扱いを受けてきた…今さら遅いのかもしれない…! でも…!」 少年は、涙ながらに胸の内を明かした。 「もうこれ以上僕の手で人を殺したくないんだ!!」 その言葉に遂には少女の瞳からも涙が溢れる。 「…残念です。私達の任務は、隊長を連れもどす、もしくは、…反乱分子として抹殺する事ですから…」 それでも少女は自分達に与えられている『ギルドの裏切り者』の抹殺という命令に従う それが例え自分の上司であっても…。 「そうか…なら…君が殺してくれ…華月(カゲツ)」 少女の真意を知ってか知らずか少年は、両手を横に大きく広げる。 後ろからの追っ手は、もうそこまで迫っていた。 「…ッ!」 「早くしろ!!」 ―――――――――― ――――――― ―――― …
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