全体主義国家の日本

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真理は20歳の大学生で、広樹とは違いかなりしっかりした性格の持ち主である。 真「お兄ちゃんったらまた二日酔い?いい加減にしてよね。」 そう言いながら、乱暴に部屋のドアをしめた。 入れ違いで今日子が部屋に入ってきた。 今「あらあら…またお粥を作ってあげなきゃいけないわね」 今日子は広樹の姉で25歳の看護婦だ。 性格が良く、ダメな弟の面倒をよく見る素晴らしい姉である。 今日子は広樹の為にお粥をこしらえると、新聞を手に再び部屋に入った。 今「広樹、お粥と新聞持ってきたよ」 広「んん…姉さん悪いね…」 広樹が何の気無しに新聞を開くと、外国人が秘密警察に捕らえられたという記事が目に止まった。
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