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やっぱり夢か
「お、おはようございます。」
ひきってる、多分盛大に変な顔になっているだろう私の顔。
頭を少し下げながら、ゆっくり、心の中では、急いで部屋に入る。
え、嘘でしょ。
ドッキリだ、きっと玄関からは、ドッキリ大成功という看板を持ったカメラが突入してくるはず。
来ない。
し、頭の中に過ぎるのはプランターの花に水をあげているお隣さん。
見事に浮いていた。
まるで、浮けるのが当たり前のように。
まさか、あんな特徴がお隣さんに有るとは。
人生普通です。と存在がもうそう言っているようなお隣さんが。
落ち着くんだ私、まだ寝ぼけているんだ、時間はたっぷりあるんだし朝ご飯でも食べよう。
自分自身に言い聞かせて、ひとまずテレビの電源を
『――ってます、皆さん可愛らしい子ばかりです。以上でわんぱく浮遊飛行大会のレポートを終』
切った。
何なんだ今のは、目の錯覚でなければ小学生が大勢飛んで光景が広がっていたような。
もう一度寝よう、そして治らなかったら病院へ行こう。
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