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疑問
しかしここで疑問が浮上する。
それは、例えば全ての人の脳にこうした事物や音と色彩やイメージを対応させる能力があるのか?
あるいはこれは限られた人々の稀な能力なのだろうか?という疑問である。
そして博士はここで、逆に盲目ではない被験者の例を挙げ、
その能力が一般的なものであることを主張している。
例えばそれまで共感覚を感じたことのない被験者DB氏は、
5日間に渡って目隠しをされた状態で、モーツァルトのレクイエムを聞かされた。
そしてDB氏は目隠しをされている間、
その音楽を聞くと必ず鮮明で、非常に恐ろしい顔をイメージするようになったと話したのである。
またその後、目隠しを外して同様の音楽を聞いた場合は、そうした顔をイメージすることは無かったと話している。
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