第一章

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龍「てゆうか姉ちゃん、入学式あしただぞ」 祐「うん、知ってる」 南さんはもう同じ高校にいない。 『大学生』 その言葉を聞くだけで年の差をつきつけられたようだった。 南さんと付き合って、もう2年近くになろうとしていた。 一緒にいる時間が長くなっても、俺と南さんの年の差は変わらない。 龍「来るだろ?」 祐「おう」 龍「なんだよ、その浮かない顔は」 祐「…なんか不安でさ」 俺は不安でならなかった。
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