緋村物語(序)

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「やっぱり、運命の出会いなんてないよなぁ、、、。」と現実を痛感しながら、またもや曲がり角に差し掛かる。 「また、母親居ないだろうなぁ。もしくは今度は父親じゃ、、、」とか色々考えつつ急いで曲がり角を曲がる。 ドーン! またもや接触。 今度は知らない女性。 涼は運命の相手と思われる女性に心配そうに聞かれた。 「君、大丈夫?!」 「あ、僕は軽く膝をすりむいた位ですから全然大丈夫ですよ。そちらは大丈夫ですか?」 「私の自動車の方はフロントバンパーが壊れたくらいだから大丈夫よ。」 「俺スゲー丈夫じゃねっ!?車のバンパーはブッ壊れてるのに俺は膝をすりむいただけって俺スゲー丈夫じゃねっ!!?」 「大丈夫みたいだから私はこの辺で行くねっ。気をつけるんだぞっ。」そう言いながら頬に軽く口付けをしてその女性は颯爽と車で去って行った。
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