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“チチチチッ…“
鳥が鳴き、清い鐘が鳴る。水の都"シルク"の朝は早い。
「ねぇねぇかあさま!!」
「なぁに?アイサ」
座っているサニアの膝にアイサはもたれ掛かった。
「かあさま、とうさまは好き?」
「えぇ、好きよ?アイサは?」
「わたしも好き!もうね!こーんぐらい!大好きなの」
腕いっぱい広げて表現するアイサ。
「ふふ、アイサはお父さん子ね」
「うん!でも、かあさまの事はね、もっともっーと大好きだよ!」
後ろに倒れてしまうんじゃないかという位、大きくジェスチャーする。
「わたしもアイサが大好きよ」
ぽんぽんと頭を撫でるとアイサは照れ臭そうに喜んだ
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