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朝、私が起きた頃には
候隆はいなかった。
新しいドラマの顔合わせだったかな
気だるくベットから出て
リビングに向かうとテーブルの上には、
焼いてない食パンと目玉焼きと
ウィンナーが置いてあった。
そっとそえられてるメモには
仕事、あんまり無理せんとな。
いってきます。 候隆
ぶっきらぼうで照れ屋で…
どんだけ恥ずかしがりながら
このメモ書いたんだろ
自然とニヤけてしまう。
美味しい朝食を食べて
いつもより気合いいれてスーツ着た。
なんだか足取りが軽かった。
「なんかいーことあった?」
同僚の小山が声をかけてきた
「んーまぁね」
ちょっとニヤとしてる私を見て
「ふぅーん、これから
新しい企画の会議だよ~」
うっ…ちょっと眉間にシワがよる
けど気にしない?
目の前仕事を着実にこなす!
「わかってる!
いってきまーす」
「いってらっしゃい」
会議室のドアを開けて
資料を配置に置いた。
ホワイトボードには
新しい企画の題などを書いた。
「さすがですね」
声のする方に振り返れば
加藤が口だけ笑ってた。
「なにが?」
「業務の子使わないで
準備してしまうとこですよ。」
「そりゃどーも!」
私は席につき資料に目を向けた
加藤も私の隣に腰掛けて
パソコンを開く。
カチカチ軽快に動く指先を
横目で見ていた。
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