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「ただーいま」
「おかえり」
ニコニコな私を見て
候隆も笑顔でむかえてくれた。
「候隆のおかげだよ!」
「ん?」
夕食を食べて
部屋の明かりを消した
ベランダに続く大きな窓の下に
腰を降ろして星を眺めた。
片手には缶ビール
「おつかれー」
カチッと鳴らしあって喉を鳴らす
今日あったことを話すと
くしゃくしゃっと乱暴に
頭を撫でてくれた。
「よかったやんか」
「うん!加藤と組めて
よかったかもしれないなぁ」
「ん、」
ビール飲みながら答える候隆
「ねぇ!候隆!横向いて」
「え?なんで?」
「いーから」
横向く候隆、私も横向いて
背中と背中をくっつけた
「候隆の背中って温かいよね」
「そっちもちゃう?」
「んー安心するんだよね。
こーしてるとさ」
「俺も」
「ふふ。大好きだぞ」
「はっ?急になんやねん」
「照れなくてもいーじゃん!
顔見えないんだから」
「いやいや、そーゆことちゃうやろ!」
「候隆は?好き?」
「え、は?」
「なによー?
好きじゃないの?」
「酔ってるんちゃう?」
「酔ってないよ!
はやく!好き?それとも嫌い?」
「そんなん、分かるやろ」
「たまには言葉で聞きたいなぁー」
「無茶言うなや」
「無茶じゃないよ!
たったの2文字だよ?」
「3文字かもしれへんで」
「ふーん、
そゆこと言うんだ」
私は立ち上がり候隆に
背を向けて寝室に向かう
「おいっ冗談やんか」
「候隆は、そうゆう風に
私を思ってるんだね、
もーいいもん」
ベットの中に入って
追いかけてきた候隆に背を向ける
候隆もベットに入ってきた。
背中に温かい候隆の背中が当たる
「…きゃで」
温かい背中から伝わる
緊張と照れ。
この人何歳だよ
って思ったけど、そこがいーところ
久しぶりの囁きが聞けて
安心しちゃって夢の世界へ。
「え?俺言ったやん
寝てるってありなん?」
いー夢が見れそうです。
end
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