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時刻零時。日本。
どこにでもありそうな住宅街。
いたって日本のどこにでもありそうな団地。
しかし、そこに三つ、見慣れない姿があった。
人でもない、動物でもない。
まして生きている物と例えるのさえ曖昧だ。
しかしそれは動いているのだ。
機械的な動きではなく、生き物独特の動き。
その一つは人間よりも少し大きく、全身から刀のような鋭利なものが何本も突き出ている。
別の二つは人間とは比べものにならないくらい大きく、恐ろしく腕が太い。
その三つに共通しているもの、それは全身が黒く影のようなものが体からゆらゆらうごめいている。そして、一つ目ということだ。
「オイ、イソグゾ。アイツヲイマスグニワレラノテデコロスノダ。」
その二つを従えているだろう一つのものが喋った。
「グ…ゴゴゴ。」
どうやらこの二つは喋れない。
「ワレラ、オウノタメニ。」
その一つはそう言うと三つはどこかへ飛び去った。
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