第一章『魔女狩り』

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『それより引き上げてくれるんじゃないの?』 少女の手は俺の手を握っていた 『あ、あぁ』 手を引くと少女の顔が近くなる 近すぎる!俺はバランスを崩した 『っう…』 目を開けると少女の顔が目の前にあった 急な出来事のコンボで混乱する俺の頭 『クスクス…貴方、ずぶ濡れね』 言われて気付いたが俺の服は少女よりずぶ濡れになっていた 『仕方ないわね。私の家に来たら?ここから近いからすぐよ。シャワー貸してあげるわ』 『えぇ!?大丈夫ですよ!!』 『そう?もう4月と言ってもまだ寒いわよ?』 確かにまだ気温は一桁だこんな濡れた服でいたら凍死してしまう 『遠慮する事はないわ。ここで出会ったのも運命みたいなものよ』
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