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歩く事数分彼女は小さな家の前に止まった
『いらっしゃい。ここが私の家よ』
玄関を開け中に入る。そこにはいっぱいの書籍があった
だが本の背表紙に何も書いていない
俺は気になって一冊に手を伸ばす
『持ち主の目の前で断りもなしに触れるのはどうかと思うわ』
本に気を取られて我を忘れていたようだ
俺は手を止めた
『すまん…背表紙に何も書いていない事が気になったから』
『そう…でもあまり手に取る事はおすすめしないわ。この世に残りたいならね』
悪寒が走る。彼女の言葉が冗談の様に聞こえなかった
『とりあえずシャワーはあそこよ。終わったら食事にしましょ』
一方的に食事まですることになってしまった…
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