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暗い部屋で声だけが響く。
「うん、そうだね」
「いつもみたいに俺が抱き枕になってやろうか?」
「えっ?」
ヒョコッと顔だけ出してチャコが瑠花を覗いた。急に胸が高鳴り、顔が火照って来た。
昨日まで縫いぐるみのチャコを抱いていたのが、今は人間の姿をしたチャコ。もし、いつも通りに抱いて寝たら…なんて想像すると危険な匂いがする。
況してや1人の男性と夜を過ごす事すら考えた事もなかった話なのだから。
瑠花はサッと枕を掴んで、大きく振りかぶりチャコを叩いた。
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