第1章 犬の縫いぐるみ チャコ

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「まぁーとりあえず本当に人間になるとはな…」 ボソボソと男は自分の身体を見渡すなり喋った。 「うぐうぐ~!!」 「あっわりぃ~わりぃ~手を退けるのを忘れてた」 やっと手が離れると瑠花は苦しそうにゼーゼーと呼吸をする。 「あ…あなた、誰?人の部屋に無断に入るなんて」 「だって元々この部屋の住民だし」 「へ?変な事言わないでよ。強盗なら取る物なんかないからね!」 瑠花は腕組みをして強気に睨む。男はそんな瑠花を見て急にクスクス笑い出した。
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