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「確かに取る物はないし、強盗でもないわな」
意味不明な事ばかり喋るし、馬鹿にされたみたいに笑ったので瑠花はカチンと怒る。
「ちょっと!訳判らない事言わないでよ!強盗じゃなくて何なのよ!」
拳を強く握って男に目掛けて叩こうとした瞬間、当たる処か両手首を意図も簡単に掴まれて壁に押された。
「自己紹介しようか。俺は12年間この部屋で瑠花と一緒にいた犬の縫いぐるみだよ」
「チャ…チャコ?」
「そう。判った?」
あの可愛い犬の縫いぐるみがこんなイケメンな男に代わる筈がない、瑠花はそう思った。
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