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「…うん。」
静かに頷くのは太子。
一気に背筋が凍るのと同時に、…不謹慎ながら下腹部に熱が溜まるのを感じた。
心無しか太子の視線も熱っぽくて二人の間には変な空気が流れる。
「…‥‥っ、ぁ?!!」
体制を変えようとした時だった。
中に入れたままの筆が前立腺を掠め、熱を帯びた身体に甘い刺激を与える。
一度その甘美な刺激を与えられては、もう、止まらない。
「‥ふ、…っん、ぁっ‥」
「妹子…?!!」
人間は、貪欲だ。
快楽の為ならばもう先を見る事は無くなる。
足を広げ、そそり立つ自身と解れきった蕾を露にさせる。
下腹部に力を入れてしまったのか。反動で一本の筆は蕾からぐぷりと厭らしい水音を立て抜け落ちる。
排出を感じるようなその感覚に全身の毛が逆立つように感じた。
1番唖然としているのは太子。
きっと幻滅しただろう。
普段自分を罵倒している部下が自分に筆を挿して乱れているのだから。
「たぁ、…し‥…見て」
「‥…っ」
筆の抜き差しを再び始める。
どうせ後には戻れないんだから…最後に今までで1番気持ち良くして欲しい。
愛しい貴方だからこそ、余計に。
時折前立腺を柄の先で突くように挿しては快楽を拾う。
今の僕は…酷く滑稽だろう。
その瞬間
太子の身体は僕を覆っていた。
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