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「今日の予定は?」
「覚えてる訳ないだろう」
オウジサマは頭がいい。
でも、どうでもいいような事は1ミリも覚えないような人間だ。
「はぁ…。今日はお姫様に会う日だろーがっ」
「ノアがいれば、俺はな~んにも覚えなくていいな」
あはは、と愉快そうに笑う。
なんて適当な性格なんだ。
まあ…もう慣れたけど。
「私はその場にいた方がいいか?」
「それはお姫様次第だなあ」
「…そうだな」
オウジサマの支度が出来た。
まずは朝食をとって…その後はお姫様のお城へ。
そこで、お姫様の誕生パーティが開かれる。
だから私もドレスを着て行く。
真っ黒な髪に似合う、真っ黒なドレスを着て。
「…さて、行こうか」
「あぁ…」
そうして私達は馬車に乗り込んだ。
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