命令

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顔を近づけていく。 鼻があたりそうな距離になった時、やっとオウジサマの目が開いた。 「…なんだ?昨日の続きか?」 「アホか。起こしてんだよ」 はいはい、とゆっくり体を起こすオウジサマ。 私はベッドから降りて、オウジサマの支度が出来るのを待った。 「毎日、昨日みたいなノアだったら、可愛いのに」 「あっそ」 …昨日、何があったって? 会話の流れで、大体わかるだろ。 ただボディーガードだけをしているだけじゃない。 オウジサマが何か命令をすれば、私はそれに従う。 「したい」と言われれば、素直にヤる。 …そういう関係なんだ。  
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