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ドクン、ドクン、ドクンッ
心臓の音は速さを増すばかり
キィー
屋上の重いドアをあける
祐人くんはまだ来てないみたい
私は深呼吸をして祐人くんを待った
キィー
祐人くんが入ってきた
「よぉっ、梨香!」
祐人くんはいつもと変わらず接してくる
この状況に気づいているのかな…
それとも気づいていないふり…?
『あの、あのね?』
「うん、どうした?」
『えっと…、私ずっと祐人くんのことが「待った!」…っえ?』
もしかして告白すらさせてくれないとか?
しばらくの間沈黙が続く
沈黙に耐えられなくなり俯いた
先に沈黙を破ったのは祐人くんだった
「俺、梨香のこと好き。付き合ってほしい」
へ?
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