序章

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「姫さま。本当におやりになるつもりですか?」 魔法がある世界ランザート。ここはその世界の中の一つ、ネイフィスという国の王宮の地下だ。そこには30人以上の黒いローブを羽織った人たちが大きな円を組み、その円の中には複雑な紋様が刻まれていて、三人の女性がそれを少し離れたところから見ていた。 白い髪に蒼い瞳を持ち頭にティアラを着けたどこからどう見てもお姫様な女性は口を開く。 「もちろんです。今のこの国の状況をわかっているのでしょう?」 その女性に意見しているのは長めのスカートと長袖の上からガントレットと鉄の胸当て、足に鉄のレギンスのみを身につけた女性だ。 「ホントによろしいので?何が出てくるかわかりませんよ」
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