王女と絶望

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古代より魔法が栄えた魔法国家グリシアの首都、サリア。 そこに佇む、巨大な王家の根城の一室で王女――エリアーデは悲しげな様子で窓を見つめていた。 「なぜなの…なぜなのかしら…っ…」 彼女は、嘆いていた。 窓の外に小さく見える民衆達の姿に。 「民衆を守る王家の人間なのに、私は…彼らに何も出来ない…」 彼女は、知ってしまったのだ。 この国の裏側を。 醜い、人間達の欲望を… .
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