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『コンニチハ』
『え!?誰だって?』
『オレは王者の血を引くリオレウスだっ!!』
『まだ、真っ暗な中にいるけど、これから飛び出してやる!!』
パキパキ、バリーン!!
『ギャオー』
『おぉ、やっと生まれやがった!!』
そう言って、誕生を祝ったのが、幾たびもの死地を切り抜け、幾度となくハンターを返り討ちにした王者・銀リオレウスであった。
その隣で同じくオレの誕生を祝うのが、美リオレイア界でも1、2を争う桜リオレイアである。
『良かった。元気な子が生まれて』
ホッと胸をなで下ろす母・桜リオレイアは王者・銀リオレウスにそっと寄り添う。
『さぁ、我が子よ!!お前は俺の子だから強く生きねばならん!!だから、今から俺が色々と叩き込んでやる!!』
ガサッ、ガサガサッ!!
『ん!?』
王者は、微かな物音に気付くとたちまち雄叫びを上げた!!
そこには、三人のハンターの姿があった。
『いかん!!早く、子供を連れ逃げるんだ!!早く行け!!』
『あなた!!私も戦う!!』
『子供はどうするのだ!?』
その言葉で我が子に駆け寄る桜リオレイアは強く言った!!
『さぁ、思い出しなさい!!本能のままに!!翼を広げ、飛ぶのよ!!』
オレはその時、無我夢中で翼を広げ、飛び出した!!
『よくやった!!俺たちもここを片付けたら、すぐに行く!!』
その言葉を信じ、オレは飛び立っていったのだった。
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