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程なくして戻ると、そこには無残な姿で横たわる王者・銀リオレウスの姿があった。
『おぉ、お前か…。ははは…。少し長生きし過ぎたようだ…』
『父さん大丈夫!?母さんは?』
『捕まってしもうた…』
それを聞き、助けに行こうと翼を広げ飛び立たんとするや否や、父の雄叫びがオレを止めた。
『行ってどうする気だ!!無駄死にはするな。ここはじっと耐え、母さんの分まで強く生きろ!!そして、力、技を身に付けたら、仇を取ればいい。いいか早まるな!!母さんもそれは望んでいない』
父の言葉が重く胸に突き刺さる。
『いいか、今から火山へ向かえ。そこでグラビモスに会うのだ。奴ならお前を守ってくれる。いいか、決して早まるな!!』
そう言うと、父・銀リオレウスは静かに目を閉じた…。
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