憑いている…

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中に入った途端多数の視線と耳鳴りに襲われてものすごい気分悪くなったんです でも 後ろにある日本兵のマネキン人形が怖くて振り向けない… その側にあった住民の人形も怖い そこで引き返せば良かったのですがまだ奥があったのが見えて何故かそこへ向かって歩いたんです 奥にあったのは手術をしているシーンの人形達… それと一緒に豪の中で響く銃声や戦車が動く音、爆音… こんな中で私らの祖母や祖父達は生きていたんだと思うと凄く悲しくなり、戦争についてキチンと学ばなくてはと感じたんです ですが 同時に凄い悪寒がして動悸が激しくなってきたので あ…これヤバい… 早く逃げなきゃ… と思って引き換えそうとしたけど暫く動けなかったんですよ 後ろにザワザワした何かを感じて冷や汗だけ垂れて 立ち尽くす私… 悲しい、苦しい…そればっかりがまとわりついて考えがまとまらなかったんです バーーンバン…という銃声音でハッとした時そこからダッシュで出ました 私が出た後に観光のおじさんが普通に入って行くのを見ながら あのおっさんすげぇ!勇気ありまくりだろぅ と出た後は怖いの1つしか出ないので出口で待ってたえんちゃんに防空壕怖い…て話したんです えんちゃんは 「お前よく入れたな…私、あそこ無理だわ」 と少しキツそうな顔してました その後は私の勉強の為に体験談とか読んだり、復帰までについてのパネルを見て終わったんです 特にその日は何も無くて、 勉強になったな… 行って良かった くらいしか思ってませんでした ただ その後から自身にここまで振りかかってくるとは……
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