そのいち

4/4
前へ
/4ページ
次へ
『そういえば黒猫さんって飼い猫ですよね。』 黒「え、なんで?」 『首輪がついているので。』 黒「…猫の過去には安易に触れちゃダメだよ」 『えええ!すっすいません。』 黒「うん。別に過去なんて忘れてるからなんもないんだけど」 『そ、そんなに忘れたい過去が…』 黒「とりあえず君と出会った所から忘れたいよ」 『あれ?なんで蔑まれてるんですか。その目はなんですか!さては過去になんもないですね!』 黒「あるなんて一言も言ってないじゃん」 『あ、はい。すいません早とちりしました。』 黒「で、飼い猫だけど?」 『あ、やっぱり!じゃあ今度マスターさんも連れてきてくださいよ!僕のマスターさんも連れてきて、一緒に遊びましょう!』 黒「マスター?」 『え、飼い猫ですよね?』 黒「うん。」 『だから僕たちの飼い主さん…』 黒「…飼い主?」 『いつもご飯くれたりする…』 黒「え、あれ、下僕じゃないの?」 『…え?』 約束できるかすら危ういです。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加