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「………とまぁ、こんな具合でついた傷がこれさ。」ユタは自分の左目を親指で指し、これでもかと少年達に見せつけた。
少年達はゴクりと唾を飲み「そんでそんで!!?どうやって生き延びれたの??」口々に言う。
どうやらユタの話に引き込まれているようだった。
目がガン開きな奴、冷や汗だらだらな奴、力が入り過ぎて握り拳から血がダラダラと出てる奴…最後はちと言い過ぎたわ。
ここはアップル・キングダムの城壁の外。辺りは夕焼けで赤く染まっており、少年少女は帰らなきゃいけない時間。
城門からのびる一本道のわきで、なにやら少年達は盛り上がっているようだ。
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