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<山田>
友達と喧嘩して
ベッドに座り、泣いてる私。
隣に座ってるのは涼介。
『泣くなって…な?』
肩を抱くようにして
優しく頭を撫でてくれる。
「ん~ん!…ふぇ~、」
肩、頭を振って涼介の手を払った。
『はぁ…いつまで、
びぃびぃ泣いてんだよ』
ため息をついた後、
だるそうに首を一周回して言う。
「うぅ…涼介のバカ~」
大声を出してそう言った。
『あ~もぅ、うっさい黙れ』
と、後ろに回り
抱きしめられたかと思ったら
手で口を塞がれた。
びっくりして目を見開き
泣きやむと…
『…よし、いい子だな』
と言われ、頭をポンポンされる。
『お前は悪くないよ…
いい子って知ってから』
「………」
涼介の足が私の両足の外側にある。
後ろから片手でぎゅっと抱きしめられ、
片手が頭の上にある。
『な?…仲直りできるよ、お前なら』
-えんど-
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