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<伊野尾>
友達と喧嘩して、
部屋の隅で体育座りして
俯き泣いてる私…。
『そんな泣いてちゃ…声かれちゃうよ?』
何となくだけど…
私の前にしゃがんで
首を斜めに傾けてる慧が分かる。
『……、ほら喉痛くなるの嫌でしょ?』
頭から前髪にかけて
ゆっくり優しく撫でられる。
私は自然に泣き止んでた…。
『喉は大切にね?…
可愛い声が台無しになんだから』
ゆっくり顔を上げると
目を細め微笑み、手を握られる。
「ん……」
『さ、ココアでも飲むか(笑)』
-えんど-
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