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「直ぐに別れなさいよ!!」
彼との交際を始めて1週間。
幼なじみで親友の早瀬 美桜子がこの台詞を叫ぶのは何度目のことだろう?
「みお。あたしが蘭丸君を好きなんだよ。」
そして、杏都も同じ台詞を繰り返す。
「あづ!!」
怒ったように杏都の名前を呼ぶと、ぶつぶつと呟いている。
「何かされたら言いなさいよ。
あたしじゃあ仕返しも出来ないけど、あづの味方でいるから。」
しばらく呟いた後でそう付け足すのが美桜子の優しさ。
「うん!!」
笑顔で頷く杏都を見て溜め息を吐く美桜子。
そうして二人は調度入って来た地下鉄に乗り学校へと向かった。
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