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ガラッ
しばらくして開かれた扉の音に今まで騒がしかった教室は静まりかえった。
ガタッ、パタパタパタッ…ギュッ
「おはよう!蘭丸君っ!!」
「ん。」
腰の辺りに抱き着いた杏都の髪を撫でながら無表情で返す蘭丸君。
「離して。」
しばらくすると、またも変わらぬ表情で言われ、仕方がなく離れる。
そして、蘭丸は窓際の一番後ろまで進んだ。
蘭丸が席に着くと途端にざわめきだした教室も、チャイムと共に入って来た担任の声によって収まった。
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