66人が本棚に入れています
本棚に追加
「き、今日の欠席は…佐原君と吉崎君だけ、です、ね」
ガラッ
だんだんと小さくなる声で出欠を取り終えたとき、荒々しく扉が開かれた。
「蘭、置いてくなよー!!」
「ってか、なんで最近早く来てんの?」
叫びながら入って来た吉崎 麻斗とその後ろを歩いて来た佐原 茅が話し掛ける。
「別に。」
それに対し、長い間を空けて答える蘭丸。
2人は突然の乱入者にオロオロとする担任の前を素通りし、席に着いた。
「ぃ、いち限目の用意をしておくように。」
担任は、震える声でそう告げると再び静まり返った教室を飛び出した。
最初のコメントを投稿しよう!