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「よし、完了!」
語尾に音符でも尽きそうなくらい嬉しそうな親父に疑問詞が頭上に浮かぶ。
完了って、なんのことだ?もしかして親父にも幻が見えてるのか。いや、それ末期症状だろうと急に私の頭の中が騒がしくなる。
「……親父?」
「なに暗い雰囲気を作ってるんだ!まったく、悠河らしくないなー。高校は父さんがなんとかするから、な?」
「らしくないって、誰でもこうなるって……は!?」
は……え?いや、待て待て。本当に?この私がまた高校に……?信じがたい話だが意気揚々と話す親父が冗談を言ってるようには見えない。
「ほ、本当か……?親父!」
「ははっ、嘘なんか言うわけないだろう!なんだ、そんなに嬉しいのか?」
「当たり前だろ!でも私が行ける高校なんか本当にあるのか?」
自分で言うのもなんだが喧嘩が強いことぐらいしか取り柄というものがない。しかもプラスどころかマイナスでしかない。
机上で乗り出すように親父の顔を見た。
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