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「確かにお前は腕っ節が強いところしか取り柄がなくて、勉強はてんで駄目で、おまけに全くと言っていいほどモテなくて」
「へえ、なんだよ。また黙らせてほしいのか?」
不気味に笑いながら指の関節を鳴らし始ると途端に冷や汗をかく親父。
「冗談に決まってるだろう!ま、まったく冗談が通じない奴め!」
「うるせー、冗談じゃなかっただろ。それで何が言いたいんだよ」
「行ける高校には当てがあるんだ!」
……当てがある?
「親父、私にも分かるように詳しく説明してくれ」
「実はな、悠河が近いうちこうなることを予想して友人が校長をやってる高校に行けるよう頼んでおいたんだ!」
「は?頼んでいたって……」
予想してたのかよ!それはそれで複雑だわ!それに親父の友人関係の広さにも驚きだ。そもそも友人がいたのかとそのレベルだと勝手に思い込んでいた。
「でもまあ……私はそこに通えるんだな?」
「そうだ!」
地獄から一気に天国まで上がったと感じるくらいに嬉しさが全身に染み渡った。
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