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前期が終わろうとしていたとき、あるひとりの女の子のそばに近寄るだけで、ぼくの心臓は激しく鼓動した。
なぜだろう?
ぼくは、激しく鼓動する心臓に戸惑いを隠せなかった。
ある日、パソコンを使う授業が終わり、授業中に配られたプリントをぼくは、ひとりで回収するため席を立った。
プリントを回収するのは日常的にどの授業でもやっている事だった。
しかし、パソコンを使う情報の授業だけは、プリントを回収するとき、とても緊急してしまう。
しかし、3年になったばかりの頃はこんなことはなかった。
なのに、6月を過ぎた頃から、ある女の子のプリントを回収するとき、ぼくの胸が今まで体験したことがないくらい、激しく胸を打つ。
手は震えて仕方がない。ぼくは、それを隠すことで精一杯だった。
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