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峰澤も照れたような笑顔を向けながら「ありがとう」の言葉を口にした。
今まで黙って見ていた義父は頃合いを見計らって、茶化したような拍手を二人に送った。
「いやおめでとう二人とも。洋一くんが俺の息子になるのか?はは、沙希が結婚かぁ…想像できん。
千葉か…遠いような近いような、微妙なところだな」
少し寂しそうな笑顔でそう言った。最後の方は独り言のように呟いただけだった。
しかしそれを聞き逃さなかった峰澤は申し訳なさそうな顔をした。
「あぁ、お義父さんすみません、僕が神奈川のに受かればよかったんですけど…。
もしよければお義父さんも千葉に来ませんか?田舎ですけどいいところですよ」
最後に苦笑いをしてそう提案してみた。
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