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少し遅れて、優香を連れてきたであろう保母の仲田も病院に入ってきた。
優香を探しているらしいが、少しと経たないうちに峰澤と目が合った。
心配そうなのとばつが悪そうなのと、ごっちゃになったような表情を浮かべて近づいてきた。
「おはようございます、峰澤さん。
…優香ちゃんを任されているのに勝手なことをしてすみません」
「え…?」
峰澤には仲田がいったい何のことを言ってるのか分からなかった。
「優香ちゃんも私も峰澤さんのことが心配で…。
勝手ですが優香ちゃんを連れてきてしまいました、すみません」
「あ…いえそんな、わざわざ来てくださってありがとうございます。
暑かったでしょうから、お茶でも買ってきますね」
「いえあの!どうぞお気遣いなさらずに…」
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